東京むら興し

TOKYOむら興し 事業づくりは縁づくり

TOKYOむら興しがはじまりました! 

~「檜原村を知る」&「檜原村を五感で感じる」編~ 

「TOKYOむら興し」は、東京都の島しょ山村地域の地域住民のみなさまと、全国から集う参加者とで地域からビジネスを生み出すプログラムです。
「TOKYOむら興し」、舞台は檜原村。檜原村は東京都にありながらも、美しい山々と川に囲まれ豊かな自然と共に暮らすことができる、まさに心の故郷ともいえる場所。この地域に根付いた文化や風習は、現代においても息づいており、住民同士の助け合いの精神が村全体を温かく包み込んでいます。

そんな檜原村でのプログラムが9月よりはじまり、新たなビジネス創出に向けて動き出しました。今回はプログラムの進行状況や取り組みの一部をご紹介いたします。

第1回ワークショップ、「檜原村を知る」 

9月14日、都内にてプログラム参加への希望者を対象にした第1回ワークショップを開催いたしました。この日は檜原村をまずは知っていただくことを目的に、オンラインで檜原村の地域のみなさまにもご参加いただきました。

―当日参加して下さった檜原村の方々

まず、檜原村役場の方から、村の現状や魅力、そして課題についてのレクチャーが行われ、参加者は地域への理解を深めました。その後、檜原村に対する解像度が上がったところでチームに分かれ、どのようなテーマでビジネスを展開していくかを検討しました。アイデアの斬新さを引き出すため、各チームはあえて極端な未来像を描くことに挑戦。最悪の未来と最幸の未来を想像しながら、取組むテーマの方向性の仮説を立てました。


事業の方向性が見え始めたところで、次のステップとして「ビジネスの仮説を立てる」をテーマに、新規事業の立ち上げ方について、レクチャーが行われました。地域で新しい事業を起こすとなると、とかく地域の課題解決で考えがちなところを、「あなたにしか出来ないことを、あなたじゃなくても出来るように昇華すること」を共通認識とし、事業開発に必要な要素について学びました。


参加者からは地域の方の生の声を聞くことができ、村についてはもちろん、村の課題に対する理解も深まったとのフィードバックや、有意義なディスカッションを通じて、新しいビジネスアイデアを生み出す機会が得られたことを喜ぶ声があがりました。

―檜原村役場の方のレクチャーを聞いている間、「檜原村の魅力」「檜原村の課題や困りごと」「疑問・聞いてみたいこと」をポストイットに書き出し、色ごとに整理。グルーピングして複数のキーワードを抽出しながらアイデアに昇華していきます。

第2回ワークショップ、「檜原村を五感で感じる」

9月28・29日、今度は檜原村にて一泊二日での第2回ワークショップを開催。ここでは、チームで検討中の新規事業アイデアを、改めてブラッシュアップすることを目指し、檜原村のよりリアルな現状を体感して得た気づきと掛け合わせるため、フィールドワークを行いました。また、地元住民との交流を通じて、参加者自身の想いや考えているビジネスアイデアの手応えを探ることも大きな目的でした。

フィールドワークでは地域の人のイチオシの場所に赴き、話を聞き、体験し、そしてその土地の食事を頂くことを実施しました。

―東京都で唯一、日本の滝百選に選ばれる「払沢の滝」

―「晴ノ舎」季節のランチセット。全て檜原村で採れる食材を使ったメニュー。まさに檜原村を食す、体験。

―住民の方のお話を聞く中での気づきを事業アイデアに昇華させていく

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、五感すべてを刺激し、価値観に深く訴えかけることをそれぞれが体験し、「どんな檜原村にしたいのか?」そんな問いを改めて投げかけ、参加者自身が感じたことを基に考えを深める機会を提供。そうして参加者たちはそれぞれの想いをより具体化し、村の未来を描くビジネスアイデアに磨きを掛けることができました。

第2回ワークショップは、檜原村の魅力を再発見し、地域の実情に根ざしたビジネスアイデアを深化させ、自らのビジョンを具体化するプロセスを体験する機会となりました。今後も、地域の人々と交流しながら、地域に必要な持続可能なビジネスモデルを創出し、地域の活性化に寄与していきたいと考えています。

今後は、10月・11月にも引き続き事業化アイデアワークショップを実施予定です。その後、1チームが事業化プログラムに進み、新規事業として檜原村での実装化を目指していよいよ動き出します。地域に根ざしたビジネスがどのように形になっていくのか、今後の展開にご期待ください。