2024/12/12

グローバル市場を席捲するスタートアップを東京から輩出する「キングサーモンプロジェクト」2024年度の採択企業が決定

「WakuWaku the World」をミッションに掲げ、挑戦者が挑戦者であり続けられる世界を目指す株式会社ボーンレックス(東京都千代田区、代表取締役 室岡拓也 以下、当社)は、東京都が主催する「キングサーモンプロジェクト(King Salmon Project )」(以下、本事業)の協働促進サポーターとしてスタートアップと都内行政現場の協働を支援し、スタートアップが成長できる機会・環境の提供を推進しております。
このたび、AWL株式会社、Biodata Bank株式会社、株式会社ビースポークの3社が2024年度の採択企業として選出されましたことをお知らせいたします。
【King Salmon Project HP】 https://kingsalmon.metro.tokyo.lg.jp/

採択企業紹介及び、協働プロジェクトについて(五十音順)

■AWL株式会社(https://awl.co.jp

最先端エッジAI(人工知能)映像解析技術でリテール業界を中心にIoT活用・導入で数々の実績をもつ北大発認定スタートアップ企業です。少子高齢化・人手不足など様々な社会問題が先行して顕在化する課題先進地域 北海道において、同じく北海道に本部を置くドラッグストアチェーン「サツドラ」との提携により、現場に最適なソリューションを高品質・低価格で提供。独自開発したAI技術が「人の目」を補い、あらゆる現場で「人とリアル空間をリアルタイムに可視化」。海外企業とのパートナーシップ構築も推進、グローバルなお客様と共に社会課題に挑み続けています。

【プロジェクト概要】
すみだスケートボードパークにおける、エッジAIによる異常検知ソリューションの提供

・プロジェクト実施場所
墨田区「すみだスケートボードパーク(以下「パーク」)」
墨田区立銅像堀公園(向島五丁目9番1号)
URL:https://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/kouen/sumidaskateboardpark.html

・都政課題
パークでは、公園管理・監視の強化が課題となっています。具体的には、パーク利用時に発生するルール違反行為(ヘルメット未着用)の検知と予防が重要です。
さらに、この検知と予防に伴う自治体職員の業務負担の増加や人的リソースの不足も課題となっています。

・実施概要
エッジAI映像解析技術を用いてリアルタイムで公園管理・監視の強化を支援します。具体的には、ヘルメット未着用者を検知し、リアルタイムでアラート(音声)を発し、遠隔地からの音声で未着用者を抑止します。これにより、職員が現地に出向くことなく、問題行動(ヘルメット未着用)の検知と予防を行えるようにします。

【AWL様コメント】
この度、初めて東京都様とのプロジェクトに参加させていただくこととなり、大変光栄に思っております。AWLは、最先端のエッジAI技術を活用し、地域の安全と安心に貢献することを目指しています。今回のプロジェクトを通じて、すみだスケートボードパークにおける公園管理の効率化と強化に寄与できることを嬉しく思います。
ボーンレックス様の支援を受け、今回の取り組みを成功させることで、他の地域への横展開を図り、さらなる貢献領域の拡大を目指します。また、グローバルな視点からも、海外企業とのパートナーシップを強化し、世界中の社会課題に挑戦し続けてまいります。
今後とも、AWLの技術とノウハウを活かし、地域社会の発展に寄与できるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

■Biodata Bank株式会社(https://biodatabank.co.jp/ja/

2018年に創業し、世界初となる非侵襲で深部体温を推定する技術を開発しました。これまで体温は、体調が悪い時や異常を感じた時にのみ計測する点のデータとなっておりましたが、連続的にデータを取得することで新たな価値を創出することができます。現在は、熱中症予防ウェアラブルデバイス「熱中対策ウォッチ カナリアPlus」を展開しております。
Biodata Bankは他産業で取得できるデータも活用し、様々な課題解決を通してより豊かな生活を実現します。

【プロジェクト概要】
熱中症予防ウェアラブルデバイスを導入した際の消防隊員の熱中症予防効果を検証

・プロジェクト実施場所
東京消防庁

・都政課題
消防隊員は熱中症の発症リスクが高く、火災現場では防火衣や呼吸器等の装備を着用することに加え、夏季においては直射日光や火災等の輻射熱等により、過酷な暑熱環境下で活動しており、消防隊員の熱中症対策は都政における課題となっています。
過去の研究結果から、熱中症の発症リスクを主観で判断することは困難であることが分かっており、熱中症の発症リスクを、客観的に判断できるウェアラブルデバイスの活用が現在検討されています。

・実施概要
本プロジェクトでは、Biodata Bank社の「熱中対策ウォッチ カナリアPlus」を着用した消防隊員を被験者として、東京消防庁の恒温恒湿室にて実験を行います。
Biodata Bank社の持つ熱中症リスク検知アルゴリズムが、消防隊員の熱中症リスクを漏れなく検知できるか検証を行い、得られた検証結果をもとに、国内外の消防現場に対してさらなる規模の拡大を目指し、より個々の体調や状態を適切に管理できる体制の構築を図ります。

【Biodata Bank様コメント】
この度、東京消防庁との連携を通じて、消防隊員の熱中症対策に当社の「熱中対策ウォッチ カナリア Plus」をご活用いただけることを、大変光栄に思います。消防隊員の皆様は、命を守る最前線で活動される中で、暑熱環境下における過酷な状況に直面しています。その安全と健康を守るためには、主観的な判断に依存するのではなく、データに基づいた客観的なリスク管理が不可欠です。
私たちが開発した「カナリアPlus」は、非侵襲で深部体温を推定する世界初の技術を活用し、個々の隊員の熱中症リスクをリアルタイムで通知する仕組みを提供します。このプロジェクトを通じ、消防活動や訓練中の安全性向上に寄与し、消防現場での熱中症対策の新たなスタンダードを構築したいと考えています。
今回の検証結果を基に、国内外の消防機関へのさらなる普及を目指し、より多くの隊員の安全を守る取り組みを推進してまいります。Biodata Bankは、技術革新を通じて、安心・安全な社会の実現に貢献していく所存です。今後ともご期待ください。

■株式会社ビースポーク(https://www.be-spoke.io/

ビースポーク社は2015年の創業以来、世界中から優秀なAI技術者を集め独自のAI技術を開発。「正確性」そして「リアルタイム性」が求められる環境において「安心・安全」を届けるために、多言語対応AIチャットボット 「Bebot(ビーボット)」 を提供してまいりました。「Bebot」を通じた3,000万人以上の利用者との会話履歴を基に、正確でリアルタイムな情報を多言語で提供することで社会に貢献しています。
「Bebot」で培ったAI技術を基盤に、ビースポーク社は次なる挑戦として「BeTrained」の開発を開始しました。「BeTrained」は人材育成分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)を目指すプロジェクトで、スマートグラスなどを活用した研修動画の作成、進捗管理が可能なプラットフォームの提供を通じて、技術継承やスキル向上を支援する新たな仕組みを構築しています。
また、ビースポーク社は国のスタートアップ支援プログラム「J-Startup」に選定され、代表の綱川が政府のデジタル臨時行政調査会に有識者委員として参加するなど、DX推進のリーディングカンパニーとしての役割を果たし続けています。

【プロジェクト概要】
スマートグラスを活用した動画、および研修ツールを用いた新規スタッフの技能習得や、既存スタッフのスキル向上

・実施場所
公益財団法人東京都公園協会

・都政課題
庭園管理に関連する業務、特に技能職員が担当する手作業を通じて習得される内容は、熟練したスタッフが長年にわたり蓄積してきた技術が多く、その次世代スタッフに対しての育成機会が限られています。さらに、実際の現場作業以外で振り返りや学習を行う手法も限られているため、技術・技能の暗黙知が可視化されず技術の継承が困難な状況にあります。

・実施概要
ビースポーク社の「BeTrained」は、スマートグラスを活用した研修動画の作成と、進捗測定が可能なテスト環境を備えた研修プラットフォームです。本プロジェクトでは、東京都が管理する庭園などの現場において、公園協会の熟練スタッフが行う見本作業をスマートグラスなどで撮影し、その動画を活用した研修ツールを用いて、新規スタッフ(異動者や新規就労者)の技能習得や、既存スタッフのスキル向上を図ります。これにより、スタッフ一人ひとりの現場作業に対する理解を深めるとともに、監督者が学習進捗を把握し指導に役立てることで、技術現場における技術継承を効果的に支援します。

【ビースポーク様コメント】
このたび、東京都公園協会との実証実験に採択されましたことを、大変光栄に思います。本プロジェクトでは、熟練スタッフの暗黙知をスマートグラスで可視化し、次世代スタッフへの技術継承を支援します。「BeTrained」を活用した研修ツールは、新規スタッフの技能向上と現場業務の効率化を目指し、庭園管理業務における課題解決に取り組みます。今回の実証実験を通じ、技術継承の新しいモデルを確立することで、国内のみならず、技術者不足や継承方法の課題を抱える海外の地域に向けて、このソリューションを展開していきます。特に、急速な都市化や労働力不足が進む地域において、本サービスを活用することで技術継承の課題解決に貢献したいと考えています。日本発の技術継承モデルで、世界中の現場に新たな価値を届けることを目指してまいります。

事業概要及び支援内容

■「キングサーモンプロジェクト」事業概要

東京の抱える社会課題の解決につなげるプロジェクトを都内行政現場で行い、東京都がファーストカスタマーの役割を担うことで、スタートアップのプロダクトやサービスの普及拡大を図ることが本事業の目的です。さらに、東京都との協働、プロダクト・サービス導入をきっかけに、スタートアップがグローバルに活躍する企業へと大きく成長し、後続するスタートアップのロールモデルとなるような「キングサーモン企業」の輩出につなげることを目指しています。
本事業において当社は協働促進サポーターとして、これまで培ってきたノウハウや知見を活かし、スタートアップと都内行政現場の協働を支援し、スタートアップが成長できる機会・環境の提供を推進しています。
【King Salmon Project HP】:https://kingsalmon.metro.tokyo.lg.jp/

■協働促進サポーターとしての当社の役割
当社は、個人起業家をはじめスタートアップや大企業の新規事業立上げを支援し、数多くの新規事業を世に送り出してきました。また、スピード感や企業体力が異なるスタートアップと行政や大企業との協働事業においても同様に数多くの成果を出し続けております。さらに、双方が本質的な実証実験を遂行し、圧倒的な成長を遂げるための課題を的確に捉え、メディア露出や資金調達に至るまで一貫した支援を行っており、これらの経験を活かした「協働促進サポーター」として、都内行政現場とスタートアップの協働を支援し、スタートアップが成長できる機会・環境の提供を推進していきます。

■支援内容
1. スタートアップと都内行政現場のマッチング
スタートアップと都内行政現場のマッチングを行い、協働プロジェクトの組成・実行等の支援を行います。都内行政現場の現状、課題感、特徴等を把握し、スタートアップとの連携に向けた都内行政現場の環境構築をした上で、適切な都内行政現場とのマッチングを支援します。

2. 協働プロジェクトの組成・実行等の支援
技術、環境、ネットワーク支援などのあらゆる側面から、協働プロジェクトの実施に必要な知見等を補います。また、キングサーモン認定企業(※)に向けて、プロジェクト遂行までを伴走型で支援します。
(※)地方自治法施行令第167条の二1項4号に基づく認定を東京都が行います。認定後は、東京都の各部署において随意契約による購入等が出来るようになります。(購入等が確約されるものではありません。)

3. 協働プロジェクト実施費用の支援
協働プロジェクトの実施にかかる費用について、東京都が一部支援します。

4. 国内外における成長促進の支援
国内企業や自治体に向けたプロダクト・サービス導入支援や資金調達にかかる支援、海外企業からの受注、プロダクト・サービス導入やBtoC展開等、海外市場での販路拡大を支援します。

5. 成果発信等の広報支援
協働プロジェクト事例のPRを行い、最適なメディアにアプローチをする等、事業拡大(行政他、民間企業への横展開)につながる広報支援を実施します。

PR TIMESプレスリリース

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