かじぃ:自分たちがメインで担当しているのは、東京都から受託している「東京都リスタート・アントレプレナー支援事業(TOKYO Re:STARTER Project)」です。現在事業が行き詰っており軌道修正の必要がある起業家や、一度事業をクローズした経験がある起業家の再起を支援しています。世の中に起業をする人は多いですが、高い確率で成功せずにつぶれてしまう。そしてその後、再チャレンジしてもうまくいかない人もいれば、一度失敗したことで次の一歩を踏み出せなくなっている人もいます。夢を目指して挑戦しているのに、それが報われない世界っておかしいと思うんですよね。TOKYO Re:STARTER Projectでは起業家が再起できる環境を年間のプログラムを通じて用意し、支援する事業であり、そこに意味を感じています。
本事業が始まる最初の段階では、その事業背景や意味、最終的なゴールを見据えて全体を設計する必要がありました。その時期は毎週土日も使い、かなりの時間を費やしてきました。メンバーだけではなく、社長である室岡さんも協力してくれて、「こんなことを成していく事業だよね」ということを何回もディスカッションしていきました。その結果、本事業に対する哲学観も深まり、自分で実行していく納得感も高く、私自身もこの事業に自分事としてコミットして取り組めています。
かじぃ:特に印象的だったのが、事業の肝となる「失敗談ダービー」というピッチイベントです。新型コロナの影響もあり、オンラインとオフラインを融合したイベントで、このような形式で行うイベントは初めての経験でした。登壇者、審査員(起業家)、聴講者(VCやメディア等)、オンライン配信チーム等、多くのステイクホルダーが関わり、みんなのテンションを 上げるためにイベント会場もつくりこみました。社内の多くのメンバーも助けてくれ、これは成功させないと絶対にまずいなと思っていたし、このイベントは今後のプログラムにおいて絶対に重要な会になると思っていたので、責任感はとても強かったです。
まりん:私は今までイベント自体を運営したことがなかったから、とにかく不安でした。具体的なことが不安、というより、漠然とした不安です。それをメンバーに相談すると、「みんながいるから大丈夫、何かあったらみんなでリカバリーするし、それは一人で背負わなくていいものだよ」と言ってくれて、一人で抱え込まなくてもいいんだ、と気が楽になりました。また、前日には他の先輩から、「心配だとは思うけど、今日はちゃんと寝てね。みんながいるから大丈夫」とメッセージを頂き、本当に支えられました。
かじぃ:僕は全然不安とかないタイプなので、「全然大丈夫ですよ、何が不安なんですか、全部準備できてますから」と言ってましたね。笑
まりん:それがすごく助かりましたね、私は不安だったけど、絶対大丈夫って言ってくれるから。逆に大丈夫って言ってほしくて、「不安」って言うみたいな。笑 開催してみると、登壇者もプロジェクトメンバーも配信チームも外部審査員も、全員が協力し、すごく熱量のある、一体感のある場になりました。登壇者のベストを尽くした発表を聞いていると、この日までに準備してきた光景が思い出され、そこに関わってくれていた、けれどもその場にはいなかったボーンレックスメンバーの顔も思い浮かび、本当に「みんなでつくり上げている」感覚を味わいました。イベント終了時にその場にいる全員が笑顔になっているのを見て、自然と涙が出ましたね。
かじぃ:失敗談ダービーは本当に一体感もあったし、やりきった感がありました。チームのメンバーから「みんなでやるぞ」という気持ちを感じたし、「あなたを絶対見離さないよ、私は!」と言ってくれるメンバーもいて、僕たちも絶対にこういう失敗談ダービーにしたいという強い想いがあった。それらの要素が一体感につながったと思います。
社長の室岡はこのイベントには登壇者を審査する審査員として関わっていたのですが、終わった後に「よかったよ。他の審査員もすごく良かったと言っていた。」と心から言われて、頑張ってよかったなと思いましたね。成長って普段感じにくいですけど、結果や成果が出てくると、そこから成長を感じられるじゃないですか。自分の成長を感じる機会になりました。
まりん:私の前職は国家公務員でした。できるだけ多くの人の役に立てると思い選んだ仕事ですが、就職して何年か経ち、世の中に実際にどう役に立っているのだろうか、自分はそんな想いのまま、ここで仕事を続けていいのだろうか、と思い始めました。そんな時に知人からボーンレックスを紹介されて、会社について調べてみましたが、正直最初は何をしている会社なのかがよくわかりませんでした。コンサルのようだけど、コンサルじゃない、ということは分かったのですが・・・、ブログを全部読んでもわかりませんでした。笑
それでも目指している世界観には、なぜか惹きつけられました。実際に面談を受ける中で、「色んな人の想いを形にすること」をやっている会社だとわかってきて、それってすごく素敵な仕事だなと感じました。それを具体的にどのようにやるかは面談の時点では想像がついてなかったけれど、(想いを形にする過程で)人が変わっていくところに寄り添うことができるってすごく素晴らしいことなんじゃないかと思い、入社を決めました。
面談では、すごく親近感が沸いたんですよね。面談には基本的に2名の社員の方が出てきてくれていたのですが、彼らの話しあう感じもナチュラルで、社長とも同様に話している様子を見て、難しそうな仕事をしているにも関わらず、こんなにアットホームな雰囲気で働ける環境ってすごくいいなと思いました。
まりん:前職では、基本的には上司から指示を受けて仕事をすることが当たり前でしたし、上司の指示がない中で、自分の範疇外の仕事をする人はいませんでした。
なので、ボーンレックスに入社してまだ間もない頃に、一緒に働いていたメンバーが「もっと考えるんだ!」と何度も問いかけられている様子に驚きましたが、指示されたことだけをやるのではなく、自分で考え行動することが求められる環境にやりがいも感じました。
また、ボーンレックスでは、自分の主担当ではない仕事であっても、みんなが協力しあう姿勢があります。なので先ほどの失敗談ダービーも主担当でないメンバーにたくさん手伝ってもらったし、私自身も他の案件にも顔を出しています。そうしていくことで、一層の一体感が生まれ、また連携がしやすくなっていく、そんな会社の文化にも魅力を感じています。
縦割りにせず、連携しながらチームでやる意識があり、できることはどんどんやっていっていいし、誰かが困っていたらそれを助ける。逆に、自分が大変な状況の時は、周りのみんなが拾ってくれる環境があります。そうすることで、うまくチームがまわっていくんです。
かじぃ:「この人はこういうところが強み」というようにメンバーの相互理解が進んでいて、お互いリスペクトしあっているからこそ、自分の得意なところを率先して実行して、チームとして連携していくことができていますよね。
かじぃ:ボーンレックスって、普通の会社じゃないですよね。笑 組織という感じがないです。「一会社の社員同士」という感じを越えて、みんなすごい仲が良いじゃないですか。みんなニックネームで呼び合っているし、仕事に関係のないコミュニケーションもよく取っていますよね。室岡さんは経営者として迷いがなく、威厳もある一方で社員に対して距離を近くして関わってくれている状況が一般的な会社では普通ではないし、それが会社全体の雰囲気をつくっているのかなと思いますよね。メンバー同士も気軽に話せるし、ちょっとくらい図々しく何でも話を聞けてしまう。それは室岡さんがその雰囲気をつくっていることが大きいと思います。
また、時間の濃密さは会社の大きな特徴ですね。前職の同期と比べると今の自分は俄然成長していると思っていて、ボーンレックスに入社してから倍以上の濃度で成長していると思っています。メンバーは皆さん気軽に相談に乗ってくれるし、仕事も責任をもって任せてもらっています。仕事の現場での実践スピードが信じられないくらい速いので、学びの濃度が違います。今後もその濃度を活かして、チームで挑戦をし続けたいと思います!